★HIS第1四半期、特別利益計上も純損失79.8億円

　国内外の拠点数、コロナ前に比べて3割削減

　エイチ・アイ・エス（HIS）が発表した2021年10月期の第1四半期（20年11月〜21年1月）連結決算は、売上高が前年同期比80.5％減の388億6000万円と8割落ち込んだ結果、営業損益は37億9100万円の黒字から116億7700万円の赤字、経常損益は42億8800万円の黒字から117億9800万円の赤字に転落。特別損益では、雇用調整助成金等による助成金収入34億1100万円、投資有価証券売却益6億3800万円、固定資産売却益2億9700万円、合計43億4700万円を特別利益に計上したものの、四半期純損益は21億7700万円の黒字から79億8100万円の赤字となった。

　「旅行事業」は営業損失93億9400万円
　「テーマパーク事業」Go Toと修学旅行増加で増益
　「ホテル事業」は営業損失13億7400万円
　「エネルギー事業」赤字に、電力卸売価格急騰影響
　21年夏以降に国境越えた移動が徐々に再開と予想

★HIS、持株会社体制への移行を中止
　延期経て中止に、業績回復のため現行維持選択

　エイチ・アイ・エス（HIS）は、持株会社体制への移行を中止すると発表した。同社は当初、2020年8月1日をめどに持株会社体制に移行すると発表していたが、新型コロナウイルスの影響で、2021年11月1日に実施時期を延期していた。それを今回、3月15日開催の取締役会で、持株会社体制への移行を中止することを決議したもの。

★HIS、4月30日出発分まで海外ツアー催行中止
　5連休のGWの催行可否は改めて判断へ

　エイチ・アイ・エス（HIS）は、海外パッケージツアーの「Ciao」「impresso」、海外航空券+ホテルの海外募集型企画旅行について、4月30日出発分まで全ての国・地域へのツアーを催行中止とすることを決めた。
　既報の通り、JTBは連休明けの5月6日出発分まで海外ツアーの催行中止を