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2021.03.15

WING

JAXA、H3極低温点検ロケット仕様は「H3-22L」型に

H3初の推進薬充填作業、点火6.9秒前までリハーサル

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月12日、種子島宇宙センターにおいて近く実施予定の新基幹ロケットH3の極低温点検(F-0)に投入するロケットの仕様について、「外見的にはH3-22L型となる」ことを明らかにした。なお、JAXAは3月15日から16日にかけて極低温点検を実施する計画だったが、一部の地上設備に不具合が発生したとして延期。あらたなスケジュールとして、3月17日~18日に実施することを決めた。
 極低温点検に投入する機体は今年度中に打ち上げ予定の試験機1号機に用いる機体だ。今年1月31日に種子島宇宙センターに1段/2段機体が運び込まれ、2月2日には第1段起立作業が、2月6日には組立を完了していた。
 この機体は打ち上げ時には「H3-22S」型仕様で打ち上げられることになるが、近く実施する極低温試験ではフェアリングを開発試験時に用いたL型のものを搭載するため、外見的には「H3-22L」仕様となるという。
 ロケットの数字やアルファベットの意味するところは、例えば「H3」の後ろに続く「22」は、最初の「2」は第1段エンジンのLE-9エンジンが2式搭載されていることを、その次の「2」は固体ロケットブースタ(SRB-3)を2本装備したロケットであることを示す。そして最後のアルファベットはフェアリングの長さを表すもので、ショートの「S」もしくはロングの「L」を付与する。・・・

 

当初計画の15日実施は延期に
問題はクリアに、新たな実施日設定へ

 

極低温点検では何を実施するのか?
準備・カウントダウン・飛行中機能点検など

 

※画像=JAXAは極低温点検に投入する機体仕様をH3-22L型であることを明らかに。新たなスケジュールも3月17日~18日に実施することが決まった(提供:JAXA)