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2021.03.11

WING

GE、GECASをエアキャップに売却で合意

所有・管理機体2000機超の巨大航空機リース会社誕生

 GEとエアキャップ・ホールディングス(エアキャップ)は3月10日(現地時間)、GEキャピタル傘下で航空機リース事業を展開するGEキャピタル・アビエーション・サービス(GECAS)を、エアキャップに売却することで最終合意したことを発表した。
 GEはエンジンリース事業およびマイルストーン社のヘリコプターリース事業を含むGECASの純資産340億ドルをエアキャップに譲渡することを決定。元々、GECASとエアキャップはそれぞれ世界でも1・2を争う航空機リース会社だったが、統合後には2000機以上の所有・管理機体のほか、900基以上の所有・管理エンジン、そして300機以上のヘリコプターを有し、世界約300社の顧客を抱える超巨大航空機リース会社となる。
 一方、近年経営再建を急いでいたGEは、GECASの売却によって総額300億ドル以上の対価を受け取ることを明らかにした。その内訳は240億ドルの現金のほか、エアキャップとGECAS合併後の新会社の46%の株式(普通株式1億1150万株、60億ドル相当)を受け取ることになる。
 エアキャップのエンガス・ケリーCEOは、「航空リースのリーダーである両社が統合する機会に興奮している」と、両社の合併を歓迎。「この統合により、お客様に革新的で魅力的なソリューションを提供する能力が強化され、当社のキャッシュフロー、収益、収益性が強化される」と話した。
 エアキャップでは、GECASと顧客基盤に重複するところは少なく、むしろ補完的関係にあることを強調。さらに、「今回の統合によってGEアビエーションとの長年のパートナーシップが強化され、今後も緊密に協力していきたいと思う」として、引き続き、GE傘下で航空エンジンの開発・製造などを手掛けるGEアビエーションと緊密な連携を取っていくとした。
 ちなみにエアキャプはGECAS買収に向けて、銀行グループから・・・・・・・。
 
 400名のGECAS社員はエアキャップに
 GEキャピタルはコーポレートに統合

※画像=GEとエアキャップはGECASをエアキャップに売却することに最終合意。他の追随を許さない超巨大航空機リースカンパニーの誕生だ(提供:エアキャップ)