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2020.08.21

WING

防衛省、PFOS保有の再調査延期で15ヵ所の保有発覚

26ヵ所で保有量誤り、合計約38万リットルに

 防衛省は、有機フッ素化合物の一種であるPFOSを含有する消火剤などの保有状況について、各基地・駐屯地などを対象に再調査を行ってきたところ。8月18日には、15ヵ所で新たに保有を確認したとし、さらに保有確認済みだった26ヵ所で保有量に誤りがあったと発表した。この再調査は3月31日期限だったが、調査過程で保有していないはずだった自衛隊施設が保有していたことが分かったため、7月31日まで再調査期間を延長することとした。その結果、3月31日時点の保有量として確認できたのは、最終的に37万9643リットルとなった。
 同省では「防衛省におけるPFOS処理実行計画」を策定して、PFOSを漏れなく処理できるよう、保有状況の再調査を行った。3月31日までを期限とした再調査では、計画策定時にはなかった5ヵ所の施設で保有を確認し、保有確認済みだった13ヵ所で保有量に誤りが見付かった。それを受けて7月末まで再調査を延長したことで、この度の保有量の誤りが浮上することになった。