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2020.06.29

ウイングトラベル

★中連協の新会長に黒澤JTB-GMT社長就任

※写真=中連協会長に就任した黒澤信也氏

 

 吉村氏退任、新会長のもと訪日市場回復めざす

 中華人民共和国訪日観光客受入旅行会社連絡協議会(中連協)は、6月24日に第21回通常総会を開催し、吉村久夫会長(JTBグローバルマーケティング&トラベル取締役)が退任し、新会長には黒澤信也JTBグローバルマーケティング&トラベル代表取締役社長執行役員が就任した。中連協は、中国人訪日観光旅行の日本側受け入れ旅行会社によって去る2000年に組織され、中連協会員は観光庁の指定した「日本側の身元保証人となる身元保証書」を発行することができる。吉村氏は2012年から8年間にわたり中連協会長をつとめた。今後は黒澤新会長のもと、新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けている訪日市場の回復をめざすことになる。

 

 黒澤新会長、コロナ経ても訪日ニーズ依然高く
 「回復への道筋をどう作り直すか」課題に

 中連協会長に就任した黒澤信也JTBグローバルマーケティング&トラベル社長は、会長就任に当たって本紙インタビューに応じ、「中連協は今年で20周年という節目の年。本来なら、今年は中国からの訪日旅行者数1000万人をめざして、新しいロードマップを描ける絶好のチャンスだったが、コロナ禍で厳しくなり再スタートになった」としつつも、「日本の観光経済は、インバウンドなしでは語れない。人口減少社会を迎え、その分を訪日外国人消費で補っていくことは大きな経済構造の転換であり、そのために色々なところが5年以上かけて投資してきた。経済復興のためにも、何としてでも中国を含めたインバウンドを復活させなければいけない」として、インバウンド事業の復活は日本経済にとって必要不可欠との考えを示した。

 

 近隣アジアのグループ旅行から再開を予想
 陰性証明あっても公共交通使わず旅程管理必要
 受入側の心理障壁高く、最大の課題に
 安心安全を担保する管理徹底、事例積み重ねを
■吉村氏、中連協の設立以来「最大の危機」
 今年1千万人確実視も、コロナで急転直下
 峯松観光庁課長補佐、インバウンド回復へ準備
 衛生面の安心安全が重要、良質な旅提供を
 王偉中国駐東京首席代表、中国は国内から回復
 オンライン化に拍車、OTA、会議に展示会も

※写真=中連協会長を退任した吉村久夫氏

※写真=観光庁国際観光課の峯松宏明アジア市場推進室課長補佐

※写真=中国駐東京観光代表処の王偉首席代表