記事検索はこちらで→
2020.06.24

WING

河野防相、日本接続水域通過の潜水艦は中国

総合的な判断で推定、中国共産党の意図に注視

 河野太郎防衛大臣は6月23日の閣議後会見で、鹿児島県横当島西の接続水域を通過した潜没潜水艦について「これまで得られた様々な情報を総合的に勘案して、この潜水艦は中国のものであると推定している」と述べた。河野大臣は、潜水艦の情報が極めて秘匿度が高いとした上で、この度のケースでは各情報を総合的に勘案し、潜水艦の国籍を推定することができたと説明。さらに、最近の尖閣諸島など、様々な情勢から、潜水艦の国籍を公表するべきという判断に至った、と説明した。
河野大臣は、日本近隣で活発に軍事行動を行う中国について、能力と意図を理解することが大事だとした。過去30年近くにわたり中国は、国防予算を急激に増大させてきた経緯があり、装備品が大変増えている状況だ。それを踏まえた上で「中国の意図を、しっかりと見ていかなければいけない」として、中国の動向に注視する構え。さらに尖閣諸島のある東シナ海のみならず、南シナ海、中印の国境、香港の二制度一国家に対する圧力など、各地で様々な問題が起きていることを示し、中国共産党の意図を明確に推し測る必要があるとした。
 潜没したまま接続水域を航行した潜水艦は6月18日に・・・・。