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2020.06.09

ウイングトラベル

★5月旅行業倒産ゼロ、資金繰り支援と自主廃業

 宿泊業10件と増加、コロナ禍の影響が直撃

 東京商工リサーチによると、5月の旅行業倒産は2019年10月以来、7カ月ぶりにゼロだった。1-5月の累計件数は前期と同じ13件。5月は企業全体の倒産件数も54.8%減の314件1964年の282 件に次ぐ56年ぶりの記録的な低水準となった。
 これは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた全国的な緊急事態宣言により、裁判所や弁護士の業務縮小や政府の資金繰り支援などが倒産件数を抑制したものとみている。
 一方、5月の宿泊業の倒産は前年同月比150.0%増の10件で、3カ月連続で前年同月を上回り、5月としては2014年以来、6年ぶりに10件台となった。負債総額は773.9%増の82億1500万円と4カ月連続で前年同月を上回った。前年同月ゼロだった負債10億円以上の倒産が3件発生したことで、大幅に増加した。

 

※表=旅行業倒産の推移(出典:東京商工リサーチ)

 

※表=宿泊業倒産の推移(出典:東京商工リサーチ)