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2020.05.27

WING

ルフトハンザ、独政府が20%を出資

独政府が最大90億ユーロの財政支援

 ルフトハンザドイツ航空は5月26日(現地時間)、ドイツ政府が同社に対して最大で90億ユーロ(約1兆円)もの融資を提供することで合意したことを発表した。ルフトハンザドイツ航空はドイツ政府のエコノミック・スタビライゼーション・ファンドから支援パッケージ承認の連絡を受けたという。この出資により、ドイツ政府が3億ユーロの増資によって同社の株式の20%を引き受ける。さらに、第三者による買収が仕掛けられた場合には、25%+1株へと出資割合を引き上げて、独政府が買収防止のための拒否権を行使することができるようにする。
 またドイツ政府はルフトハンザドイツ航空に対して、議決権のないかたちで最大57億ユーロの資本を注入する。このうち約47億ユーロは・・・・・・・・。

 ライアンエアが猛反発、「競争環境が歪められた」
 オリアリーCEO、ルフトハンザと独政府を激しく非難

 ただ、ドイツ政府によるルフトハンザドイツ航空に対する巨額の財政支援に対して、アイルランドに本拠地を構えるライアンエアが猛反発。ライアンエアは、先にフランス政府がエールフランスに対する巨額の支援に乗り出したこともやり玉として、「必要としていない企業に対して(政府が)巨額の国家支援を提供し続けており、ヨーロッパ中の他の航空会社との競争を歪めている」と激しく避難した。
 その上で・・・・・。