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2018.06.21

ウイングトラベル

アエロメヒコ、9月にJALとコードシェア

メキシコ観光局とセミナー開催

 アエロメヒコ航空は、メキシコ観光局とセミナーを開催、昨年発表した日本航空との提携について触れ、今年9月を目処にコードシェアを開始する予定だと発表した。コードシェア対象となるのは、日本国内20都市とメキシコ国内22都市で、実現すれば予約手配面での利便性が高まる。今後はマイレージ・プログラムや空港ラウンジの相互利用など、さらに提携範囲を広げていく考えだ。
 セミナー冒頭、アエロメヒコ航空日本支社長の加藤欣弥氏は、「当社は、収益を大事にしながらマーケットを拡げてきた。ノンストップ化、デイリー化を実現し、今回は、日本航空とのコードシェアに至った」と説明。また、セミナーに参加した旅行会社へ向けて、「共に考えて、マーケットを変えていきたい」と訴えた。
 同社のプレゼンテーションでは、日本支社営業課長の岸田朋子氏が昨年よりデイリー運航化した成田—メキシコシティ線のスケジュールや、メキシコ国内及び中南米へのネットワーク、メキシコシティ空港での乗り継ぎの利便性、機内や空港での日本人向け日本語サービスについて紹介。往復共に成田で日本の国内線と同日乗り継ぎできる運航スケジュールを訴求したほか、メキシコ国内44都市へ豊富な便数を誇る国内線、コロンビアやコスタリカをはじめ、中南米各地へ短いフライト時間でアクセスできる点などについて触れた。
 またメキシコシティ空港では、乗り継ぎの際に税関審査のための受諾手荷物の一時ピックアップが不要となるよう、試験運用を開始しており、実現すれば成田発メキシコシティ経由でメキシコ国内、または中南米各地へ向かう際に、最終到着地で受諾手荷物を受け取るスルーバゲージとなる予定だ。正式なスタート時期は未定だが、アエロメヒコ航空側では「できるだけ早期の実現に期待したい」としている。
 セミナーでは、メキシコ観光局とメキシコ観光によるプレゼンテーションも行われた。メキシコ観光局からは、駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏が登壇、近年深まる日本とメキシコとの経済関係について触れながら、メキシコ中央高原のグアナファト州やケレタロ州における日本企業の進出状況について説明。両州は、グアナファトやサン・ミゲル・デ・アジェンデなど、世界遺産にも指定されるコロニアルシティが点在し、観光地としても人気のエリア。先ごろの映画「リメンバー・ミー」のモデルともなった。また首都メキシコシティについては、バラエティー豊かな世界遺産が5つある点、2020年に新空港がオープン予定である点を伝えた。エギアルテ氏は「幅広く楽しめるメキシコはリピーター率が高い。改めてメキシコへの商品造成にチャレンジして頂きたい」と訴えた。

 

※写真=左からアエロメヒコ航空岸田営業課長、同加藤日本支社長、メキシコ観光局エギアルテ駐日代表、メキシコ観光喜代田セールスマネージャー