記事検索はこちらで→
2020.04.06

WING

V-22オスプレイ装備の輸送航空隊が新編、隊旗授与

3個飛行隊、V-22とCH-47で水機団の輸送支援へ

 陸上自衛隊は4月5日、木更津駐屯地で輸送航空隊の隊旗授与式を実施した。輸送航空隊は3月26日に第1ヘリコプター団隷下に新編したV-22オスプレイ(陸自制式名称:V-22)を装備する飛行隊で、水陸機動団の隊員を輸送することが主任務となっている。当日は、新型コロナウイルスの感染・拡大防止のため、防衛省・自衛隊関係者のみの約110名が出席。岩田和親防衛大臣政務官が輸送航空隊長不破悟1等陸佐に隊旗を授与し、ここに輸送航空隊が完全な意味で発足した。
 この輸送航空隊の編成としては、隊本部および本部中隊と第107から109までの3個飛行隊、輸送航空野整備隊で構成しており、定員は430名と定めている。陸自が導入する17機のV-22を装備するのは、本部中隊と第107・108飛行隊の2個飛行隊で、佐賀空港への駐屯地開設準備が整うまでは、木更津駐屯地に暫定配備することとなっている。残る第109飛行隊はCH-47を装備する部隊で、熊本空港に隣接する高遊原分屯地に配備しており、輸送航空隊が佐賀空港に駐屯地開設した後も高遊原分屯地配備となる。輸送航空隊は、これら3個飛行隊とそれぞれが装備するV-22・CH-47を中核に水陸機動団の輸送を支援する。
 V-22自体は今年6月以降に最初の2機が日本に到着する予定となっており、受け入れ点検および機能確認試験を行った後に飛行訓練や教育訓練などを開始するとしている。
 なお、木更津駐屯地への暫定配備期間は、最初の2機のV-22が木更津駐屯地に到着した時から起算して最大5年と防衛省と木更津市間で取り決めている。

 

暫定配備は地域の理解と協力があってのこと
まずは受領準備を万全に、着実に訓練を重ねる