1月旅行収支、2699億円の黒字、23％増

訪日・海外旅行ともに減、コロナ影響は2月

　財務省が発表した国際収支状況によると、1月の旅行収支の黒字額は前年同月比22.5％増、490億円増の2669億円と前月の1.2％減から2カ月ぶりに上回った。1月の訪日外国人旅行者数は1.1％減の266万1000人と3カ月連続のマイナスだったが、海外旅行者数が4.9％減の138万800人と減少したことが黒字幅を押し上げた。
　ただ、1月下旬の春節時期から中国武漢で爆発的に拡大した新型コロナウイルスの感染症の影響が出るのは実質2月からで、来週に発表される2月の訪日外客数、出国日本人数の結果に旅行収支は大きな影響を受けることが確実視される。
　2019年の旅行収支は10-12月が暫定数値ながら、2兆6350億円の黒字となり、黒字幅は前年比2189億円増、9.1％増加して過去最高を記録した。

※旅行収支の月別推移