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2020.02.07

WING

三菱航空機、新社長に丹羽高興氏

4月1日付でトップ交代、水谷社長は会長に

 三菱航空機の取締役社長に、4月1日付で丹羽高興氏が就任することが決まった。三菱航空機社長に就任する丹羽氏は現在、米国三菱重工の社長を務めているが、もともとは航空機製造における豊富な知見を有する人物だ。現社長の水谷久和社長は、同日付で取締役会長に就任する。
 三菱重工の泉澤清次社長は「丹羽新社長は航空機の製造に長く従事しており、その経験を活かして型式証明を推進してもらう」と期待を寄せている。
 さらに、型式証明取得の最終段階に入りつつある開発業務において、初号機納入までの最重要フェーズを完遂し、直近の米国三菱重工社長としての経験を活かして、主戦場である北米での事業拡大に向けた経営強化を推進することになるという。
 一方、社長を退く水谷現社長に対しては、「水谷新会長にはこれまでの経験、知見を活かして、新社長と共に経営・ガバナンスの強化に当たると共に、顧客対応を担ってもらう」としており、新社長と共に引き続き、スペースジェット事業を盛り立てていくことに期待を示した。

 

※写真=三菱航空機の社長に就任する丹羽高興氏。写真は三菱重工民間機事業部長兼広島製作所長だった2017年7月当時に本紙撮影

※写真=水谷久和現・社長は初号機引き渡しを前に退任が決定。今後は会長として三菱航空機を盛りたてる