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2019.12.23

WING

ボーイング、スターライナーが地球に帰還

ISSにドッキング未達も無事の帰還に成功

 ボーイングは12月22日(米国ニューメキシコ州現地時間)、去る12月20日に国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げた宇宙船CST-100スターライナーが、米陸軍のホワイトサンズミサイル実験場に着陸したことを発表した。スターライナーは今回、SSとドッキングすることを目指していたが、ロケットブースターからの分離後、ミッションタイミングに異常が生じて想定以上に燃料を消費してしまい、ISSとのドッキングは見送られ、地球に帰還した。
 ボーイングが開発したスターライナーは、今回が初のミッション。スターライナーは、米国のスペースシャトルに代わる宇宙船として期待が集まるもの。今回の打ち上げは無人で行われたが、いずれは有人宇宙船として、宇宙飛行士たちなどを、ISSへと輸送するミッションを担う。
 ボーイングによれば、スターライナーを当初の軌道より低軌道に投入することに切り替え、地球への帰還信号を送信する前に、主要なシステムと機能を実証することには成功したとしている。
 スターライナーは地球への帰還に際して、パラシュートおよびエアバッグによる着陸システムを実証。無人ではあったものの、有人化前のてテストとして、「ロージー」という名付けられた人体計測テスト装置が”搭乗”し、ミッション全体に亘って司令官の席に座っていたという。「ロージー」は12個のセンサーを搭載しており、有人化した際に、乗組員が安全であることを証明するデータを収集した。
 ボーイングによれば、スターライナーは・・・

 

※写真=スターライナーはISSへのドッキングには失敗したものの地球に無事帰還(提供:ボーイング)

※写真=パラシュートおよびエアバッグを使って着陸。次は有人ミッションへと移行できるか、搭乗した「ロージー」のセンサーから得たデータを解析する(提供:ボーイング)