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2019.10.29

ウイングトラベル

G20観光大臣会合で「北海道倶知安宣言」採択

SDGsへの観光の役割確認、デジタル化推進などで一致

 G20閣僚会合の正式会合として初めてとなるG20観光大臣会合が10月25日から27日にかけて北海道倶知安町のニセコHANAZONOリゾートで開催された。大臣会合では経済成長のけん引と持続可能な開発目標(SDGs)に対する観光の役割について確認するとともに、観光客と地域社会に貢献する観光マネジメント、持続可能な観光を推進する技術革新という共通の課題について意見交換を行った。参加各国は会合での議論を踏まえ、その成果として「G20北海道倶知安観光大臣会合宣言(北海道倶知安宣言)」を採択した。
 会合期間中には全体会合とあわせて日本政府は赤羽一嘉国土交通大臣が韓国、スペイン、サウジアラビア、フィリピンの4カ国と国連世界観光機関(UNWTO)、アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション(ATTA)の代表と会談を行った。また、和田政宗国土交通大臣政務官はブラジル、オーストラリア、ベトナム、イタリアの4カ国と会談を行った。
 今回の会合では、G20国(日本、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、メキシコ、韓国、南アフリカ、ロシア、サウジアラビア、トルコ、英国、米国、EU)に加え、招待国としてフィリピン、シンガポール、スペイン、スイス、タイ、ベトナム、オランダの7カ国が参加した。さらに、UNWTO、国際労働機関(ILO)、経済協力開発機構(OECD)、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)も出席した。

 

※写真=(写真左)G20観光大臣会合に参加した各国の代表、(写真中)会合で発言する赤羽一嘉国土交通大臣、(写真右)大臣会合の模様(観光庁提供)

 

 日本政府、8カ国の代表と個別会談を実施
 韓国とは観光交流の重要性について意見交換

 個別会談は25日にUNWTO、ATTA、ブラジルと実施した。また、26日にはフィリピン、サウジアラビア、スペイン、オーストラリア、ベトナム、イタリアと27日には韓国とそれぞれ実施した。
 赤羽国交大臣と韓国の朴良雨文化体育観光部長官による会談では、今年8月に石井啓一前国交大臣と行った会談の内容を踏まえ、両国の観光交流の重要性について意見交換を行った。

 

※写真=2国間会談を行う韓国の朴良雨文化体育観光部長官(写真右)と赤羽国土交通大臣(観光庁提供)