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2019.10.25

WING

関空冬スケ、国際定期便は初の週1500便超に

韓国方面は108便減るも中国方面が飛躍的成長

 関西エアポートが10月24日に発表した2019年冬期スケジュールの国際定期便運航便数によると、エアライン各社の運航便数合計で、同空港開港以来初となる週1500便を超える運航便数を計画していることが明らかになった。韓国方面では18年冬期スケジュールから108便と大幅に減少するも、中国路線が大幅にネットワークを拡大したことで国際旅客便数は週1409便となり、2018年冬期スケジュールと比較して週72便増加して過去最高になった。また、国際貨物便数は週144便で冬期スケジュールとしては過去6番目の便数とのことだ。
 国際旅客便数では中国本土路線の拡大が著しい。中国本土路線は、開港以来初の定期便として、海南航空が連雲港経由蘭州線を週2便、上海吉祥航空が常州線を週3便で運航するほか、中国東方航空と深セン(土に川)航空による南昌線、上海吉祥航空の温州線も加わることで就航都市数は38都市となり、18年冬期スケジュールから5都市増加した。また、既存の就航都市でも複数の航空会社で増便が予定されているため、中国本土路線は168便増えた週583便と大幅に増加する。
 そのほかの方面では、19年夏期スケジュールで新規参入したネパール航空やフィリピン・エアアジア等の航空会社が、冬期スケジュールでも引き続き運航するほか、20年3月にはスイスインターナショナルエアラインズのチューリッヒ線が就航予定となっており、ネットワーク拡大が引き続き見込まれるとしている。
 なお、韓国方面は日韓関係の冷え込みもあって大韓航空はじめ就航航空会社が軒並み減便を予定しており、18年冬期スケジュールから108便減となる。特に韓国LCCの便数減少が大きく、国際旅客線におけるLCC便数は62便減の462便となった。一方、FSC便数は131便増の947便と急拡大したことで、国際旅客線に占めるLCCの割合は18年冬期スケジュールから減少している。