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2019.10.07

WING

空自、U-4多用途支援機の国外運航訓練を実施

パラオ・ミクロネシアに寄航、輸送支援も行う

 航空幕僚監部は10月4日、U-4多用途支援機の国外運航訓練を10月9日から12日の間、実施すると発表した。これはミクロネシア方面における航空路および地域特性を把握するとともに、多用途支援機運航要員の国外任務遂行能力の向上を図るのが目的となっている。
 訓練参加部隊として、航空支援集団第2輸送航空隊(入間)のU-4 1機と人員約10名が参加。訓練期間中はパラオ共和国・ロマン・トメトゥチェル国際空港とミクロネシア連邦・ポンペイ国際空港に寄航するほか、パラオ共和国で「日パラオ外交関係樹立25周年記念式典」に参加する予定となっている。

 

省庁間交流で車いす輸送支援の依頼受ける

 

 また、外務省からの依頼に基づき、ミクロネシア連邦に対する寄付物資として車いすの輸送支援を行う。
 これは、今回の国外運航訓練を行うにあたり、ミクロネシア連邦、パラオ共和国への輸送力に余力があると、省庁間交流の場で防衛省・航空自衛隊から外務省に対して提案があったことから始まったと、外務省の担当者は話す。外務省では提案を受け、NGO団体等にミクロネシア連邦、パラオ共和国へ送る寄付物資等輸送の要望がないか聞くとともに、現地政府からも要望する物資を聞いた上で、公益財団法人 日本社会福祉弘済会の「空飛ぶ車いす」事業を選定したとのこと。

 

※写真=今回国外運航訓練を行うこととなったU-4多用途支援機(提供:航空自衛隊)