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2019.09.04

WING

アジア太平洋地域、民間航空人材は81万6000人の需要

ボーイング予測、旺盛な需要も深刻な航空人材不足課題に

 ボーイングは9月3日(シンガポール現地時間)、今後20年間におけるアジア太平洋地域における民間航空のパイロット、整備技術者、客室乗務員といった民間航空業界の人材需要は、81万6000人以上に達するとの予測を発表した。
 ボーイングが発表した予測では、アジア太平洋地域のパイロット需要は24万4000人で、世界の実に38%に相当する。経済成長が著しい同地域では、可処分所得にゆとりのある中間層が増大する見通しで、それに伴って航空需要も大幅に拡大。一方で定年退職や離職もあり、パイロット不足が一層深刻なものとなりそうだ。
 パイロット需要の大半を占めるのは中国市場。その数は実に12万4000人と、需要の半数以上を占める。次いで東南アジアが20%、南アジアも17%と需要が大きい。
 また、整備技術者については世界全体の39%に相当する24万9000人の需要が見込まれているほか、客室乗務員は37%に相当する32万3000人の需要が見込まれるとしている。
 ボーイングによれば、整備技術者、客室乗務員ともに最大の需要国は中国で、整備技術者が12万4000人、客室乗務員も15万人の需要が見込まれるという。