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2019.07.01

WING

レイセオン、AIM-9XブロックIIの地対空能力確認

ノルウェーのNASAMS対空ミサイルシステムより発射成功

 レイセオンはこのほど、AIM-9Xサイドワインダー ブロックIIミサイルを、ノルウェー空軍の協力を得て、NASAMS地対空ミサイルシステムより発射し、標的の破壊に成功したことを明らかにした。発射試験はノルウェーのアンドーヤ試験場で行われたという。
 AIM-9Xは一般には空対空ミサイルとして知られているが、レイセオンによると空対空交戦のほか、対地攻撃、地上発射ミッションにもミサイル自身を改修することなしに使用できるという。米海軍が主導するAIM-9Xプログラムには米空軍のほか、日本を含む24ヵ国がFMS(有償軍事援助)パートナーとして参加している。
 また、NASAMS(National Advanced Surface-to-Air Missile System)はレイセオンとノルウェーのコングスベルクが共同生産しており、2005年より米国の首都防衛システムにも採用されており、7ヵ国で部隊配備され、外に2ヵ国が配備に向け契約している。NASAMSの1個ファイヤーユニットは、コングスベルク社製火力分配センター(射撃統制装置)、複数のミサイル発射機、レイセオン製の「センチネル」レーダーおよび迎撃ミサイルで構成されている。レイセオン製のAMRAAMミサイルがNASAMSの基本的な短距離から中距離の迎撃ミサイルである。

 

※写真=NASAMS発射機からAAIM-9XブロックIIミサイルが発射されたところ。試験はノルウェー国内で去る5月に実施された(提供:コングスベルグ)