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2019.06.03

ウイングトラベル

JOTC全体会議、今年2000万人達成めざす

菊間会長「1年前倒し、極めて可能性高い」

 JATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)は5月31日、2019年度全体会議を開催し、1年前倒しして2019年に2000万人達成を目標に活動していくことを決定した。菊間潤吾JOTC会長(JATA副会長)は,「1-4月の海外旅行者数が前年比10.1%増で、今後3.4%増で推移しても2000万人を達成する」と述べ、「今年2000万人を達成する可能性は極めて高い」との認識を示した。
 菊間会長はパッケージツアーの取扱量は減少傾向にあるが、参加者1人当たりの旅行消費額は前年度比7.6%増の平均22万円と増えているとし、「富裕層ほどパッケージツアーを利用する傾向が顕著になっている」と指摘、出席した観光局関係者などに対して、「旅行会社と知恵を絞って付加価値の高い商品造成に尽力してほしい」と要望した。
 訪日旅行とともに海外旅行が伸びている中で、長距離路線を中心に増便や新規就航が相次いでいる。菊間会長は「JOTCも今年で3年目。今後の方向性を決める上で極めて重要な年となる。全員で知恵を出し、汗をかいて、今年中に2000人を達成したい」と重ねて強調した。

 

※写真=菊間潤吾JOTC会長

 

 田端観光庁長官、二国間関係強化で観光拡大
 「座席供給増はアウトバウンドにチャンス」

 

 来賓として出席した田端浩観光庁長官は、「諸外国は日本人に来てほしいと要望しており、相互交流に力を入れたい。昨年の日本人海外旅行者数は過去最高を記録。今年も4月は前年比22.8%増と大幅に伸びた。この状況を進めて年間2000万人を達成したい」と期待した。
 とくに、若者のアウトバウンド促進について、将来的にも若い人たちが交流体験してグローバルな社会が構築される。観光庁としてJATAが進める『ハタチの一歩〜初めての海外体験プロジェクト』を後押しして、国民に周知することに努めたい」と述べた。

 

※写真=田端浩観光庁長官

 

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