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2019.05.09

WING

国交相、成田滑走路新設などの環境影響評価に意見書

騒音対策など最大限の環境保全や住民へ丁寧な説明を

 国土交通省は5月8日、成田国際空港会社(NAA)に対して成田空港の機能強化に係る環境影響評価書について、国土交通大臣の意見を送付した。環境影響評価の対象となっているのは、第3滑走路(C滑走路)の新設およびB滑走路の1000メートル延長(延長後の滑走路長:3500メートル)。国土交通大臣の意見として、滑走路の新設および延伸事業の実施に伴い、環境に重大な影響が生ずる恐れがあることから、その影響を極力回避または低減し、成田空港を含む対象事業実施区域及びその周辺において、最大限の環境保全策を講ずることや地域住民などへの丁寧な説明を行うことを求めた。
 滑走路の新設や延長などにより、成田空港の発着容量が大きく拡大し、発着する運航便数も増大することが予想されているほか、飛行経路の一部も変更する見通しだ。これに伴い、航空機騒音の影響範囲が拡大することなどが予想されている。予てより騒音問題は成田空港最大の課題の一つであり、国や成田空港会社らは騒音対策を講じてきた。
 そうしたなか、今回NAAに送付した環境影響評価に対する国土交通大臣の意見書でも、航空機騒音に言及した。