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2019.04.24

WING

墜落のF-35A捜索にJAMSTEC「かいめい」参加

海底資源調査で高い能力、岩屋防相「一刻も早い発見」

 岩屋毅防衛大臣は4月23日の閣議後会見で、今月9日に墜落したF-35Aの捜索について、このほど新たに文部科学省所管の海洋研究開発機構(JAMSTEC)が保有する海底広域研究船「かいめい」が海中の捜索活動に参加することを発表した。23日現在も、墜落機およびパイロットの捜索活動は続いていて、海上自衛隊の艦艇などが活動を行っているところ。「かいめい」の参加は、防衛省・自衛隊からの依頼によって実現したという。
 岩屋大臣は「かいめい」の協力について、同船舶が海底資源の調査などに高い能力を有することを説明すると「防衛省・自衛隊としては、文部科学省およびJAMSTECの協力に感謝するとともに、「かいめい」と協力して、一刻も早い機体の発見に努めていく」と述べ、墜落機の発見を急ぐ姿勢を示した。
 また、F-35Aの捜索については、米軍が民間に委託する深海作業支援船「ファン・ゴッホ」の参加が米国出張時に挙がっていた。同船舶は現在、沖縄県の那覇軍港に停泊している。「ファン・ゴッホ」が実際に青森県沖で作業活動を開始するのは、現在調整中だとするも「できるだけ早く現場での活動を開始してもらいたい」と話し、続けて「今月中には現場での活動がスタートできるのではないか」と、4月中の作業開始を示唆した。
 また「かいめい」の作業開始日時も「確定しているわけではない」とした上で、「1日も早く現場での活動をお願いしたい」と話した。

 

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