【潮流】海外旅行に活路を見出す
観光庁によると、主要旅行業者の6月の海外旅行取扱額は前年同月比133.6%の999億5300万円と約1000億円まで回復しているが、コロナ前の19年同月比は62.7%と相変わらず6割台に低迷している。このうち募集型企画旅行、パッケージツアーの取扱額は前年比189.2%と9割増だが、コロナの規定が5類に変わったのが前年の5月で、前年の取扱額は少なかったことによるもの。19年同月比では32.0%と低迷している。
海外旅行の取扱人数を見れば、前年同月比は173.2%だが、19年同月比では21.4%と20%台と非常に厳しい状況が続く。円安で仕入が高騰しており、取扱額と取扱人数の19年減少率の乖離は、そうした要因と見られる。
この海外旅行の依然として続く低迷状況を見ると、旅行会社が海外旅行事業を経営計画の中で、どのように位置づけていくかは、今後さらに難しくなってくるだろう。