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2021.03.01

WING

ボーイング、北東アジア機体需要は20年間で1360機

広胴機需要依然高い傾向、市場の76%が機材更新需要

 ボーイングは2月26日、日本・韓国・台湾を含めた北東アジア地域の航空機需要について、今後20年間(2020-2039年)で1360機との予測を発表した。同日、ウェブ会見に臨んだボーイング民間航空機部門マネージング・ディレクターでインド・東南アジア&アジア太平洋地域マーケティング担当のデイビット・ショルティ氏が明らかにした。1360機の新規需要のうち、単通路機の需要が690機と、全体の51%を占める。広胴機需要は550機(40%)、リージョナルジェットが70機(5%)、そしてフレイターは50機(4%)と試算した。ちなみに前回の予測では20年間(2019-2038年)で1420機(単通路機:680機、広胴機:590機、リージョナルジェット:50機、フレイター:100機)と予測していた。
 またショルティ氏は今後10年間(2020-2029年)の需要予測についても発表した。それによると、北東アジア地域では650機の機体需要がみられるとの見通しを示した。このうち単通路機需要が340機(52%)あって、広胴機は240機(37%)、リージョナル機は50機(8%)、フレイターは20機(3%)と分析した。
 「北東アジア地域では、依然として単通路機の納入が大きなウェイトを占めるが、世界と比較すると、面白いことに広胴機の引き渡し数が多く成長要因となることが特徴だ」とコメント。「グローバルにみても北東アジアの広胴機引き渡しシェアは高い。中東に次いで2番目に高い市場」であることを明かした。
 またこの地域では・・・・・・。

 今後10年間の機材退役率は5%超

 単通路機稼働率は75%まで回復
 広胴機66%、貨物機は19年水準超え

 NMA、市場見ながら商品戦略を再評価継続

※写真=北東アジア地域では今後20年間で1360機の需要が見込まれる。他の市場に比べて広胴機需要が多いことが特徴だ。ただし、単通路機需要も同市場の51%と予測されている。写真は737MAX8