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2019.04.19

WING

水陸機動団、「いずも」の派遣訓練に乗艦へ

1個小隊程度の約30名、海自との連携強化図る

 陸上幕僚監部は4月18日の陸上幕僚長定例会見で、水陸機動団の陸自隊員が護衛艦「いずも」に乗艦して「平成31年度インド太平洋方面派遣訓練」に参加することを明かした。乗艦する水機団の規模は1個小隊程度の約30名で、派遣訓練の全期間に渡り乗艦して、各寄港予定地において現地の陸軍・海兵隊との相互理解の増進および信頼関係強化を図るとしている。

 

水機団・海自の水陸両用作戦上の関係強化
自由で開かれたインド太平洋構想への寄与狙う

 

 湯浅陸上幕僚長は、「多次元統合機動防衛力構築の観点から、海上自衛隊艦艇への長期乗艦により、水機団と海自の水陸両用作戦上の関係強化を図ることは当然だが、陸上自衛隊としても政府の掲げる「自由で開かれたインド太平洋構想」の実現に寄与し、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出をしようというものだ」として、インド太平洋方面派遣訓練に陸自が乗艦し同行することの意義を述べた。また「陸上自衛隊としては、この狙いに基づき、本乗艦を通じて寄港予定地において、現地の陸軍・海兵隊との相互理解の増進および信頼関係強化も図る所存だ」とした上で、「ASEAN諸国では特にHA/DRに関する関心が高い。この点に関して意見交換が出来れば」と述べ、HA/DR(人道支援・災害救助活動)の分野での交流をさらに強化したい考えを明かした。

 

長期間の洋上生活に必要なノウハウ構築が狙い
武装せず、寄港先では着上陸訓練等は行わない

 

※写真=水機団は「いずも」に乗艦し、インド太平洋方面派遣訓練に同行する(提供:海上自衛隊)