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羽田飛行経路固定化回避検討会、海上ルート可能性追求
将来のRNP-AR導入へ対応機導入促進を要請
国土交通省航空局は12月23日、羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会の7回目の会合を開催した。このなかで飛行方式に関する国際動向について、航空局による調査結果が紹介されたほか、本邦航空会社および外国籍航空会社におけるRNP-AR方式に対応可能な機材の導入状況が説明された。さらに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)における騒音低減技術に関する紹介もあった。
検討会の今後の方向性として、地域固有の気象条件を活用した曲線半径を小回り化することに資する海上ルートを検討材料としている。航空局は国内外の研究機関と連携し、引き続き海上ルートの実現可能性を追求する考え。さらに将来的な海上ルート実現の際のRNP-AR方式の導入に向け、航空会社が機材を更新する際には同方式に対応した機材とすることを航空会社に要請するなど、スムーズに導入することができるよう、取り組みを推進する方針だ。
また、低騒音機材の導入促進に向け、更なるインセンティブが働く仕組みの検討を進めるほか、例えば海外空港で推奨しているA320ファミリー向けの騒音低減装置などについて、その導入を推進。加えてJAXAが開発を進めている騒音低減装置について、ICAOなどにおける国際的な発信を強化し、社会実装に向けた取り組みを進めていく構え。
