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2025.12.01

★成田、国際線の発着・旅客とも10月最高に

 引き続き堅調な外国人、日本人は6割まで回復

 成田国際空港会社(NAA)は10月の成田空港運用状況について、全体の航空旅客数が前年同月比6%増の364万6945人で10月最高となり、航空機発着回数が4%増の2万1786回になったと発表した。アジア方面の旅客便の発着が好調に伸び、インバウンドを中心に空港利用者が増えたため、国際線の発着・旅客および外国人旅客で10月最高になった。
 旅客数は継続的な訪日需要の高まりによって、国際線旅客が8%増の302万8959人になり、そのうち日本人が8%増の72万5813人、外国人が10%増の214万6262人、通過客が13%減の15万6884人になった。日本人の回復は好調な外国人に比べて遅れていたが、徐々に数を伸ばしてコロナ禍前の6割程度まで回復。通過客はデスティネーションとして日本人気の高まりとともに減少しているものの、東アジア有数の国際ハブとして利便性の良さをピーアールするなどして、維持・向上に努めていく考えだ。
 国内線旅客は1%減の61万7986人で、成田発着のLCC各社による機材繰りおよび運航人員不足が引き続き発生したため、前年を下回った。
 発着数については、国際線が6%増の1万7795回で10月最高になり、そのうちの旅客便が6%増の1万4594回、貨物便が7%増の2724回だった。国内線では3%減の3991回になり、うち旅客便では2%減の3737回だった。
 国際航空貨物量は、発着増加に伴って3%増の17万8128トンになり、19ヵ月連続で前年を上回った。

 

※写真=成田国際空港(NAA)の藤井直樹社長