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2018.11.30

ウイングトラベル

マカオ観光局、グレーター・ベイ市場拡大へ

港珠澳大橋オープン、2019年に大きく躍進

 マカオ政府観光局は11月29日、2019年に向けた「マカオ・マーケティング・セミナー&トラベルマート」と「マカオ夕食会」を都内ホテルで開催した。マカオ政府観光局の榊原史博日本代表は、2019年の日本市場でのプロモーション活動を5本軸で展開していく方針を明らかにした。それらは、1.港珠澳大橋の認知・普及、2.マカオ特別行政府発足20周年の展開、3.世界文化遺産とユネスコ食文化創造都市の訴求、4.相対する観光要素の強調、5.グレーター・ベイ・エリア市場の拡大。この5本軸を旅行業界、航空業界、メディア、行政機関などのパートナーシップをベースに進め、「2019年にマカオは大きな躍進の年となる」と強調した。

 

 港珠澳大橋へ出入境手続き、バス移動説明
 香港空港−マカオ約90分、習熟経て短縮へ

 マーケティング・セミナー、夕食会ともに200名以上の参加者、出席者で溢れ、港珠澳大橋開通を契機とするマカオへの関心の高さが伺われた。トラベルマートには、サプライヤーが12社参加し、旅行会社と活発な商談が行われた。
 マカオ政府観光局では、榊原代表をはじめスタッフが香港から港珠澳大橋を利用してマカオに入り、現在の出入境状況を説明した。

 

 コネクションと供給席数不足の課題解消
 世界遺産・開平、食文化・順徳と親和性

 マカオへの日本人旅行者は約33万人で、そのうち75%が香港国際空港または市内から海路・フェリーを利用してマカオに到着する。港珠澳大橋の供用開始により、マカオの課題だったコネクションの不便さと航空座席の供給逼迫という最大の課題が一挙に改善、解消されることになる。
 港珠澳大橋の最大のポイントとして24時間シャトルバスが運行されることで24時間、時間を問わず、同日中に香港国際空港からマカオへの移動が可能となり、航空座席の供給量が飛躍的に増加し、日本からマカオへの需要に応えることが可能になる。
 

 

 マカオは「One Place, Two Destinations」
 橋開通で地方市場のマカオ需要掘り起こし

 マカオは2019年に、中国返還・マカオ特別行政区発足20週年を迎える。この20年間で、マカオは新たな旅行目的地として発展してきた。経済も安定し、安心・安全なデスティネーションとして高い評価を得て、年間3500万人の旅行者が訪問する世界有数の観光立国に成長している。

 

 坂巻JATA副会長「マカオの熱い想いに応える」
 都市型から広域観光へ、マカオ送客に努力

 これを受けて、来賓として挨拶した日本旅行業協会(JATA)の坂巻伸昭副会長(東武トップツアーズ社長)は、「世界最長の港珠澳大橋は、橋自体が観光素材として素晴らしいものだが、それ以上に今までの都市型、点の観光だったマカオが、点から線に繋がり、広域な観光エリアとして、新しいマカオがより大きな観光素材になる」と期待した。


※写真=マカオ政府観光局の榊原史博日本代表

 

※写真=坂巻伸昭日本旅行業協会(JATA)副会長、東武トップツアーズ社長

 

※写真=マカオから12社のサプライヤーが参加した

 

※写真=マーケティング・セミナー後の夕食会

 

※写真=トラベルマートの様子