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2018.10.31

WING

タイ・エアアジアX、中部-ドンムアン線運航開始

日本路線は4線目、更なる路線拡大に期待集まる

 タイ・エアアジアXは10月30日に、中部国際空港とタイ・ドンムアン空港を結ぶ直行便を就航した。タイ・エアアジアXはバンコク−成田のほか、成田、関西、新千歳といった日本国内に路線を展開。今回の中部-ドンムアン線が日本4路線目となる。また中部-ドンムアン線での長距離LCCの乗り入れは、初となるとのこと。なおエアアジア・グループでは現在、エアアジア・ジャパンが中部−新千歳線を運航中だ。ちなみに、かつて全日本空輸(ANA)と合弁で設立した初代エアアジア・ジャパン(現バニラ・エア)も中部空港を拠点としていた。なお、就航セレモニーでは、同社の客室乗務員で構成したダンスチームによるダンスを披露したほか、日本とタイのコスプレイヤーが利用者の搭乗をサポートするシーンもみられた。
 中部空港で開催した就航セレモニーには、エアアジアXのナダ・ブラシナリ最高経営責任者(CEO)をはじめ、愛知県の石原君雄副知事、名古屋市の河村たかし市長、国土交通省中部空港事務所の松本洋空港長、中部国際空港の各務正人代表取締役副社長らが参加。ブラシナリCEOは「名古屋は日本の中部にあって、日本の玄関口。この路線は既に就航している他の路線と同様に人気が高まるものと期待している」と期待感を示しつつ、「タイ・エアアジアXにとって日本は重要な市場であり、旅行目的地の促進や旅行需要の開拓に全社で取り組んでいる」とコメントした。
 さらにブラシナリCEOは、「同時にエアアジアを利用する日本からの利用者も増大しており、ネットワークを強化することでこの流れが続いていくことを目指している」とも語った。
 「2014年に成田、関空に路線を開設した当時には、弊社のローコストモデルが成功するとは誰も思ってはいなかっただろう。しかしながら現在、タイ・エアアジアXでは成田、関空、新千歳に複数便を運航するなど、大発展を遂げた」と、日本路線を拡大し続けていることに言及。「中部は新しい就航地となるが、我々は以前から中部の潜在力に着眼してきた。愛知県ら地域の皆様に、より多くの旅の選択肢を提供できることに大きな喜びを感じており、今後も中部とドンムアンを結ぶ最も価値のあるフライトとして今後もこの路線を続けていきたい」と、就航に当たって熱意を示した。
 また「タイはビジネス以外でも多様な楽しみ方があり、家族旅行にも最適な目的地」と、中部圏からタイへの渡航需要拡大に期待を示しつつ、「エアアジア・グループは東南アジア全域にネットワークを持っており、バンコク経由で弊社の接続便を活用頂くことで、簡単に様々な目的に向かうことが可能」と話し、タイを経由した中部発東南アジア方面への需要拡大にも期待感を寄せた。