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2021.03.29

WING

日英防相会談、英国「インド太平洋への傾斜」評価

空母打撃群展開で防衛協力、新たな段階へ

 岸信夫防衛大臣は3月25日、英国のベン・ウォレス国防大臣と日英防衛相電話会談を実施し、今月16日に英国が発表した安全保障、防衛、開発および外交政策の「統合的見直し」について、ウォレス大臣から直接説明を受けた。この統合的見直しで英国は「インド太平洋への傾斜」を戦略的に打ち出して同地域を重視する考え。これに岸大臣は高い評価を示し、その上で「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の維持・強化へ、日英による協力関係のさらなる強化を確認した。
 会談ではさらに、2021年に予定する英空母「クイーン・エリザベス」を含む空母打撃群の東アジア地域などへの展開について言及し、この機会を最大限活用して日英防衛協力を新たな段階に引き上げる考えが示された。またインド太平洋地域情勢について、東シナ海・南シナ海では現状変更を試みる活動・圧力、さらに緊張を高めるいかなる行為に対し、強く反対する意思を改めて表明した。法治に基づく海洋秩序を重視し・・・