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2021.02.08

WING

SUBARU、日本航空史刻む宇都宮製作所内の生産集約化

アフターコロナ見据えたコスト・構造改革に着手
 
 SUBARU航空宇宙カンパニーは、新型コロナ禍が長引き、ボーイング機の民間航空機事業が大打撃を被っているなか、この危機を乗り越えるべくタスクフォースを設置するなど、まさに聖域なきコスト・構造改革に着手したSUBARU航空宇宙カンパニーだが、ウィズコロナ、アフターコロナに向けた戦略の一環として、「生産の集約化を図る」(航空宇宙システムカンパニーの戸塚正一郎プレジデント)方針を固めた。
 戸塚プレジデントは「戦後、当社が航空機の生産を手掛けて60年以上が経過しているが、その過去の歴史のなかで、開発・量産を完了したものの補用品・修理対応を継続している事業が複数残されている」とし、「そのための生産エリアが宇都宮製作所内に散在している」と言及。「この機会に集約し、生産性を向上させて息を吹き返していきたい」と話した。
 その上で、「生産集約に伴う工場内の断捨離、資産整理などを進めており、筋肉質になったところで、ヘリコプター事業に弾みをつけ、当社のプライム事業としてますます伸ばしていきたい」として、アフターコロナを見据えた方針を明らかにした。
 一方、民間航空機関連については、既に量産体制を構築し主要な設備投資も済ませているが、適切に減産対応をとっているという。それでも、「人類にとって空の旅が無くなる訳ではない。(コロナ影響で)お客様の乗り方や行き先は変化するかもしれないが、必ずや再び成長すると信じている」と話した。・・・

 

次期戦闘機開発、「持ちうる技術を投入して国に貢献」
「日本人による日本人のための戦闘機開発」

 

次期戦闘機ラインはデジタライゼーション実現

 

ステルス・空力・軽量化がキーに
有人機・無人機連携で要素研究も

 

SUBARU BELL 412EPXで回転翼プライムに
コロナ下でも国内市場は堅調、世界市場での展開も期待

 

空飛ぶクルマ、様々な課題解決向け研究加速
安全安心技術確立で社会受容性獲得急ぐ

 

水素燃料の要素技術である貯蔵保管の研究開発も

 

※写真=SUBARUは「SUBARU BELL 412EPX」で回転翼プライムとなった(提供:SUBARU)

※写真=航空自衛隊の将来戦闘機開発プログラムに対する国内航空機産業の期待は大きい。SUBARUもまた然り(提供:防衛装備庁)