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2021.01.19

WING

座席供給減止まらず、「想像以上に回復長期化」

OAGに、「多くの市場は2026年に回復が現実的」

 フライト情報サービスなどを提供する英国OAG社のジョン・グラント氏は1月18日(現地時間)、先週、3月末までに世界の定期便の航空座席供給量に改善がみられないと分析(本紙:1月14日号掲載)したことに触れつつ、「驚くべきことは、ここ数週間で見られた座席供給量の削減の深刻さだ」との認識を示し、「(航空業界の回復は)予想以上に長い回復期間を要することになるだろう」との見通しを示した。
 その上で、「短距離地域市場は今年後半の回復に自信があるとしたとしても、2024年までにコロナ禍以前の水準にまで完全回復するという楽観的な希望は、多くの市場では2026年での回復が、より現実的なリターンポイントとなっているようだ」とし、昨今の状況を踏まえると、多くの市場で回復は長期化の様相を呈していることに言及した。
 ちなみにOAGの調べでは、1月期初時点において、・・・

 

西欧地域、過去2週間で供給量3分の1に
昨年比4分の1未満、各地で供給減続く

 

※写真=年が明けても座席供給量削減の流れには歯止めがかからない。OAGは昨今の状況を踏まえ、コロナ禍前の水準に回復するのは多くの市場で2026年になると予想した(提供:OAG)

※グラフ=昨年一年間の座席供給量推移と今年1-3月の予想(提供:OAG)