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2018.07.23

WING

小野寺防相、「テンペスト」共同開発可能性示す

「選択肢に含め検討」、F-35との関係に注目

 小野寺五典防衛大臣は7月20日の閣議後会見で、英国がファンボロー・エア ・ショーで公表した新戦闘機開発チーム「テンペスト」との共同開発の可能性 について、日英間の共同事業の可能性への影響について「今後、英国側との協 議や意見交換などを通じて見極めていく考え」だと述べ、F-2後継の将来戦闘 機開発は、引き続き、国際共同開発を選択肢に含めて検討するとした。
 これは、防衛省が現在検討を進めるF-2後継機取得の方法に関する説明。現 時点において開発に関する判断など、小野寺大臣は「何ら決まったものはな い」とするも、英国でも同様のタイミングで現有戦闘機「タイフーン」の後継 機取得が必要となっていて、このたび英側が発表した開発計画を受けて、同計 画との国際共同開発が選択の1つとなっていることを示した。
 英国国防省は16日、ファンボローのエア・ショーでBAEシステムズ、ロール ス・ロイス、レオナルド、MBDAとともに、新戦闘機開発のための「チーム・テ ンペスト」を発表。実物大モデルとともに、「戦闘航空戦略」を発表し、研究 の本格化を明らかにした。そして戦略の文書の中では、国際共同開発のパート ナーを模索することに触れられている。