記事検索はこちらで→
2020.12.04

ウイングトラベル

★政府、観光需要の早期回復へ政策プランを策定

 国際観光復活へ管理型小規模分散型ツアー試行

 政府は12月3日に開催した観光戦略実行推進会議において、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に落ち込んだ観光需要の早期回復に向けて「感染拡大防止と観光需要回復のための政策プラン」を決定した。同プランでは「感染拡大防止策の徹底とGo Toトラベル事業の延長等」「国の支援によるホテル、旅館、観光街等の再生」「国内外の観光客を惹き付ける滞在コンテンツ造成」「観光地等の受入環境整備」「国内外の感染状況等を見極めた上でのインバウンドの段階的復活」の5つの柱を掲げ、各種施策を講じる。

 

※写真=観光戦略実行推進会議で政策プランについて発言する菅義偉首相(首相官邸ホームページより)

 

 日本人海外旅行再開へ官民で具体策を検討
 4件のMICE施設で感染症対策の国際認証取得へ

 国内外の感染状況を見極めた上での国際観光交流に向けた取り組みとしては、2030年訪日外国人旅行客6000万人の政府目標実現に向けて、段階的に回復に向けた取り組みを進めていく。
 訪日インバウンドの回復に向けてまずは、来年の東京オリパラの開催を見据え、感染状況が落ち着いている国・地域から、主催者が専用車による移動やPCR検査の実施などビジネストラックに準じた防疫措置を徹底した形での管理された小規模分散型パッケージツアーを試行的に実施する。ツアーの内容に関しては密を避けたポストコロナ期にふさわしい観光メニューを発掘。ツアーの選定については感染症や旅行業に精通する専門家の意見を踏まえて行う。パッケージツアーの人数など規模に関しては今後検討していく予定だ。

 

※図=管理型小規模分散型パッケージツアーの実施イメージ(観光庁資料より)

 

 感染対策徹底の上で、Go Toトラベルを延長
 ワーケーション普及へ200カ所超で受入体制整備
 宿泊施設・観光街の再生へ新たな補助制度導入
 全国100程度の地域で施設改修費の半額を支援
 地域の縦割り打破し、観光資源を磨き上げ
 富裕層誘致へビジネスジェットの利用環境改善
 100カ所の主要観光地で多言語表示整備・改善
 空港での三密回避へFAST TRAVELを一層推進