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2020.11.25

ウイングトラベル

★IATA、2021年も4兆円規模の損失予想

 今年は12兆円超える損失に、長引くコロナ影響

 国際航空運送協会(IATA)は2021年の航空業界の業績予想について、387億ドル(約4兆円)の損失を見込むとした。今年6月に発表された2021年の業績予想よりも、損失額が158億ドル拡大する予測だ。また、今年の業績予想についても1185億ドル(約12兆3800億円)の損失をみ込むとし、6月時点の予想に比べて843億ドル損失幅が拡大するとした。
 IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは「新型コロナ危機は壊滅的で容赦ないもの」とコメント。「航空会社は今年、コストを45.8%削減したものの、一方で収益が60.9%減少している。その結果、航空会社は旅客1人あたり66ドルの損失を出し、1185億ドルもの損失を計上する見通しだ」として、航空会社の財政状態が危機に瀕していることにあらためて言及した。

 

 気になる債務レベルと財政支援動向
 来年上期も毎月68億ドルのキャッシュ流出
 今年の旅客数は18億人、前年比60.5%減
 1日平均10億ドル経費削減も前例無い損失に
 21年は今年に次ぎ過去二番目に悪い業績に
 旅客数は28億人予想、イールドは横ばい

※写真=IATAは来年の業績予想を387億ドル(約4兆円)の損失と予想。今年の1185億ドル(12兆円)の損失に比べれば大幅に改善するも過去2番目に悪い業績見通しだ