記事検索はこちらで→
2020.10.26

ウイングトラベル

★Go Toトラベル「できるだけ着実に長く継続」

 蒲生観光庁長官、予算配分の混乱「反省しお詫び」
 
 観光庁の蒲生篤実長官は10月23日に行った業界紙会見で、Go Toトラベル事業について、東京発着の旅行が対象に加わった10月1日以降「われわれの想像を上回るペースで旅行需要が加速した」と述べた。そうした中で一部の旅行予約サイトで割引率の引き下げなどの動きが出たことについて「利用者に混乱を与えてしまった。あらためて反省しお詫びしたい」と謝罪した。今後の予算配分については「関係する事業者の動向をしっかりと注視しながら配分を行っていきたい」とした。また、Go Toトラベル事業は現時点では原則として来年1月末までとされている。現在の予算執行状況を踏まえて期間延長を求める声が出ていることについて蒲生長官は延長の是非について具体的な言及は避けたものの「経済の活性化をもっと盛り上げて行くうえでも、できるだけ着実に長くキャンペーンを続けていかなければならないと思っている」という考えを示した。

 

 観光回復プランの年内策定へ関係省庁と協議
 現在進行中の政策と2030年視野の活動を両輪で

 

 Go Toトラベルの取り組みと併行して、さる9月29日に開催された観光戦略実行推進会議で菅義偉首相が年末までに国内観光需要を回復させるための政策プラン策定を指示した。これについて蒲生長官は「総理の指示を踏まえながら関係省庁を巻き込んで年内の政策プラン策定に向けて作業を行っているところだ」と説明した。

 

 ツーリズムEXPO沖縄開催「関係者の努力を賞賛」
 日本の観光が元気を取り戻すことを強く期待

 

 会見の終盤には10月29日から11月1日にかけて沖縄で開催される「ツーリズムEXPOジャパン 旅の祭典In沖縄」が開催される点についても触れた。蒲生長官は「沖縄は一時期新型コロナウイルスの感染者数が拡大し、正直開催することができるのか危惧していた。しかしながら沖縄の人たちが身を砕いて実現に向けた環境を作ってくれたこと。また、主催者が非常に高いレベルの感染防止対策を構築し開催にこぎ着けたことは非常に賞賛に値する」と強調した。いよいよ開催が今週末となるが「今回のイベントが成功裡に終わることを期待しているし、ツーリズムEXPOを契機にして日本の観光が元気を取り戻すきっかけとなることを期待している」とエールを送った。

 

※業界紙会見に応じる観光庁の蒲生篤実長官