ANAグループ、2021年度採用中止を決定

パイロット採用は継続、約2500名分の採用中止に

　全日空（ANA）グループは7月10日、ANAグループの2021年度入社を中止すると発表した。すでに内定を出した600名については内定を取り消さず、そのまま採用する。ANAによれば、当初計画ではグループ37社で約3200名の採用を計画していたとのことで、パイロットおよび障害者採用は継続するものの、約2500名の採用を中止することにした。
　新型コロナウイルス危機の影響でANAは、去る5月8日に2021年度入社の「一時中断」を発表。新型コロナウイルス危機の影響など、状況みながら最終的な判断を下すとしていた。
　しかしながら国際線の運航が依然として9割減となっているなど、影響が長期化している。さらに、ANAグループは2020年度に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピック大会の開催に向けて、これまで客室乗務員の採用などを大幅に増やした採用を進めてきており、ここに来て人手が余ってしまっている状況にあることなどを考慮した。