記事検索はこちらで→
2020.06.04

ウイングトラベル

★6月第1週は航空業界の座席供給量転換点に

 先週比570万席増と回復も、今夏見通し慎重

 航空会社は5月下旬以降、需要動向の様子を見ながら、手探り状態で少しずつ座席供給量を増加する傾向にあった。6月に入って未だ「不安」を抱えつつも、一方で各地で航空再開に向けた動きが加速するなど、航空会社たちは「手応え」を感じ始めている様相だ。フライトステータスなどのサービスを提供するOAGのジョン・グラント氏は、今週は570万席もの座席が新たに追加され、約26万7000便が運航される予定にあることを明らかにした。これは「先週と比較すれば、16%近い増加を表している」との見方を示した。ただ、「昨年の同じ週における申請レベルと比較すれば66%低い」ことにも触れた。
 グラント氏は「6月の第1週目は、座席供給量の面で業界の転換点になるかもしれない」と分析しながらも、「夏の見通しについては非常に慎重な姿勢を保つ必要がある」との認識を示した。