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2020.05.27

ウイングトラベル

★JOTC、海外観光33団体とオンラインセミナー

 菊間会長「10月頃、海外旅行スタートへ準備」

 JATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)は5月27日、初めてのB2Bオンラインセミナーを開催し、各国政府観光局の代表者が世界各国の地域の現状報告や観光客の受け入れ体制を説明した。開催に当たり菊間潤吾JOTC会長は、10月頃からの海外旅行がスタートできるように、夏過ぎからリカバリーキャンペーンが準備できるように環境づくりを進めていく方針を示した。
 菊間会長は、「今は海外旅行の再開に向けて必死に準備し、世界各国が旅行再開を考えている中で情報が大変必要な時。諸外国も日本の海外旅行はいつ復活するのか、リカバリーキャンペーンはいつ再開されるのかと注目している」と情報の重要性を指摘した。
 菊間会長は「当初、海外旅行の復活は9月頃に近隣諸国の観光交流からスタートし、徐々にエリアを広げ、年明けには欧米諸国のツアーを再開できると予測していた。このため、8月上旬にはリカバリーキャンペーンをすることで準備を進めていた。しかし、現状の世界各地の動向、日本の状況を考えると、リカバリーのキャンペーンのスタートは、もう少し後にすべきだろうと考えている」との海外旅行再開へ道筋を示した。
 菊間会長は「海外では、10月頃から日本からの海外旅行を受け入れたいとの声が出始めている。我々としては、この当たりからスタートできるように、この夏過ぎからリカバリーキャンペーンの準備が始められるように環境づくりをしていく」との見通しを示した。

 

 欧州、国内・EU移動緩和、観光客受入動き出す
 ニューノーマルで旅のスタイル変わる、反転攻勢へ

 「海外も徐々に鎖国主義から緩和され、バルト3国は5月15日から住民の移動がスタートし、ドイツもルクセンブルクとの国民の往来を始めた。6月15日にはドイツ、オーストリア、スイスの3カ国の往来をスタートすることが予想され、英国もアイルランド、フランスとの間に二国間協定を結び、人々が動き出す。多くの国々が国内線から国際線を再開し、世界は確実に動き出している。イタリアは6月3日にEUからの観光客を受け入れ、ギリシャ、スペインは7月から世界各地からの観光客受入をスタートする」とヨーロッパの旅行開催の動きを紹介した。
 菊間会長は「ニューノーマルで旅のスタイルが変わる。しっかりとした準備を進めて、反転攻勢に向けていつでも動き出せるように世界の情報を届けたい。観光の復活は世界中の関係者の共通の願いであり、このセミナーがそれに役立つと確信している。皆さんのお客様も旅行の再開を待ち望んでおり、健康に気をつけてみんなで頑張っていこう」と呼びかけた。

 

※写真=JOTC主催B2Bオンラインセミナーで挨拶するJOTC菊間潤吾会長