2020.01.16

WING

海自「ひびき」型音響測定艦3番艦は「あき」に

約30年振りの建造、司令部区画拡充など改良加える

 海上幕僚監部は1月15日、「2017(平成29)年度計画音響測定艦(29AOS)」の命名・進水式を三井E&S造船玉野艦船工場で執り行った。29AOSは臨席した呉地方総監の酒井良海将が命名書を読み上げて「あき」と命名。無事に進水を完了した。今後は、艤装員長の間宮政信2等海佐のもと、艤装に入り、2021年3月の就役を予定している。ちなみに、「ひびき」型音響測定艦の3番艦となる「あき」の艦名は、山口県の屋代島(周防大島)北側の「安芸灘」に由来し、海上自衛隊内での募集結果と各種検討を踏まえた上で、防衛大臣が決定した。
 「ひびき」型音響測定艦は、対潜水艦作戦に必要な水中の音響資料を収集・作成する艦船で、小水線面積双胴船(SWATH船型)が特徴。1991年1月に「ひびき」が、1992年3月に「はりま」が就役している。その後、「中期防衛力整備計画(2014年度から2018年度)(26中期防)」において、周辺海域における音響情報の収集能力を向上するのを目的に、約30年振りに3番艦となる「あき」を建造することとなった。
 「あき」は、同型艦に比べて司令部区画を拡充したほか、海中の音響情報などを広域にわたって捜索するSURTASS(Surveillance Towed Array Sonar System)装置を変更するなどの改良や変更が施された結果、基準排水量で約50トン増加。そのほかの部分は同型艦と同等になっているという。
 また、「ひびき」型音響測定艦はクルー制を導入しており、2020年1月現在は「ひびき」、「はりま」の2艦3クルー体制で、艦とクルーを交替して運用しているところ。「あき」の就役後は3艦4クルー体制となるため、艤装員長 間宮政信2等海佐以下艤装員たちは第4クルー要員として艤装にあたり、就役後の戦力化まで「あき」に乗艦するとのことだ。

 

※写真=約30年振りの建造となった「ひびき」型音響測定艦3番艦「あき」が進水。今後は艤装の後、2021年3月就役予定だ(提供:海上幕僚監部)

※写真=呉地方総監の酒井良海将が命名書を読み上げて「あき」と命名した(提供:海上幕僚監部)

※写真=「あき」の命名書(提供:海上幕僚監部)