記事検索はこちらで→
2019.12.12

WING

NTT、衛星でスペクトラム分解伝送の有効性確認

より効率的な衛星利用やセキュリティ向上に期待

 NTTは12月11日、スペクトラム分解合成伝送を、衛星を使った実証実験で有効性を確認したことを発表した。このスぺクトラム分解合成伝送とは、衛星通信の送信信号のスペクトラムを自在に分解し、宇宙空間にある衛星中継器の空いている任意の周波数に分解後の信号を配置して通信し、受信側で分解された信号を再び合成するというもの。これにより、既存の衛星通信用モデムに外付け装置(アダプタ)として接続するだけで、信号のスペクトラムを分解・合成することができ、これまで衛星中継器上に散在していた未使用帯域を、既存ユーザの使用領域に影響を与えることなく利用することを可能にする。