2019.12.02

WING

SKY、成田-サイパン線で初の定期国際線運航スタート

市江社長、サイパン線は年5万人で採算ラインに

 スカイマークが11月29日、成田-サイパン線の運航を開始した。同社にとって初めての国際定期便の運航スタート。2015年に民事再生法の適用を申請したものの、わずか一年足らずという急激なスピードで再建することに成功したスカイマークが、国際定期便という新たな挑戦に乗り出した。スカイマークの市江正彦社長は、成田-サイパン線は「年間5万席販売することができれば、採算を取ることができる」との見方を示す。スカイマークの成田-サイパン線はデイリー運航であることから、単純計算で年間6万4605席を供給することができる。つまり、80%の搭乗率を確保することができれば、十分に勝算があると踏んだことになる。
 搭乗率80%という数字を確保することは、いまのスカイマークならば決して夢物語の話ではない。同社の国内線平均搭乗率は80%台と、常に高い水準の搭乗率をコンスタントに確保することに成功しているため。この国内線の実績をぶら下げて、成田-サイパン線という初の国際定期便でも、十分に勝算ありと踏んで、成田-サイパン線に就航することを決めた。
 市江社長はサイパン線の開設について、「ようやくここまで来たか」と感慨深げにコメント。それというのも、内部では当初は6月に就航することを目指していたこともある。6月の就航が叶わなかったスカイマークは、さらに夏休み期間中の開設を目指したものの、そのタイミングでも就航は叶わず、結果として11月29日の開設となった。
 スカイマーク初の国際定期便就航という生みの苦しみを味わった市江社長は「国際線定期便は想定以上に大変」と、あらためて就航にまで漕ぎ着けたことを感慨深く振り返りながら、「当初よりもスタートが遅れたものの、ようやく今日、初めの日を迎えることができた」と、満面の笑みで話した。その上で、「すごくホッとしてこの日を迎えることができたという気持ちと、明日から毎日滞りなく運航しなければならないという緊張感がある」と話した。
 また、佐山展生会長も「2015年1月の民事再生の申し立てをした時に比べれば、夢のような話しだ」とコメント。同社の再建とV字回復の立役者である佐山会長にとって、数々の苦難を乗り越えての国際定期便就航を喜んだ。その上で、「ゼロから”1″を生み出すことは難しいと実感した」と話すなど、国際定期便就航までの経緯を振り返った。
 一方、北マリアナ諸島自治連邦区のラルフ・トーレス知事「日本と北マリアナを結ぶ直行定期便が復活したことを非常に嬉しく思う」と、スカイマークの就航を歓迎。「この日が来ることを我々はとても心待ちにしていた。スカイマークの就航によって、この美しいマリアナの島々に多くの日本のお客様を迎えることができることを嬉しく思う」とコメントした。
 トーレス知事は「北マリアナ政府、空港公団、マリアナ政府観光局は、マリアナにおける日本人観光客の復活を最優先事項として努力していくことを約束する」と話し、「スカイマークの成功はマリアナの成功。日本がマリアナにおける主要マーケットとなるように努力していきたい」と、受け入れ側のサイパンとしても日本人観光客の復活に向けて、スカイマークと共に歩んでいく姿勢をみせた。
 

 

サイパン線、まずは成田以外の空港からチャーターも
パラオチャーターは来年初頭、定期便化も視野

 

成田発便の機内食は驚きの二段重
サイパン発便は地元伝統料理を提供

 

 

サイパンでは歓迎ムード一色

 

地元と一体で挑むサイパンブランド再構築必須か

 

※写真=サイパンに到着したスカイマーク機。地元関係者から熱い歓迎を受けた

※写真=成田空港で開催された成田-サイパン線の就航記念式典。同社初の国際定期便の就航だ

※写真=成田発便の機内食は豪華な二段重

※写真=サイパン発便は地元のチャモロ料理に舌鼓を打つことができる

※写真=充実した機内サービスが提供される成田-サイパン線の機内

※写真=スカイマークの機内で配られる「SKYMARK PASSPORT」とエコバッグ

※写真=ミスサイパンや地元の子供達が首飾りを旅客に贈り歓迎

※写真=サイパン国際空港とサイパン島のホテルを結ぶスカイマークシャトル

※写真=サイパンの繁華街であるガラパン地区の「パセオ・デ・マリアナス」。スカイマークストリートとしてフラッグがあちこちに。各店舗はキャンペーン協力店として割引や特典を受けることができる

※写真=様々なマリンアクティビティを楽しめそうなサイパン。成田空港からわずか3時間半ほどでアクセスすることができることは大きな魅力だ