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2018.06.01

WING

SJAC会長に大宮英明MHI会長が就任

民需とのシナジー、将来戦闘機など防衛事業に期待
 
 日本航空宇宙工業会(SJAC)の新会長に就任した大宮英明・三菱重工業取締役会長は5月31日、総会後の懇親会での就任挨拶の中で、日本の航空機産業は防衛分野と民間分野がシナジー効果を発揮して発展してきたことを指摘。「現在の民間分野の発展は防衛分野で蓄積された生産・技術基盤によるもので、今後は新たな技術を生み出す防衛事業として、将来戦闘機の日本主導による開発などが重要になる」と述べ、防衛省、経済産業省など関係当局との連携強化に努め、工業会活動を強化する考えを示した。また、民間分野では、機体システムのほか装備品、電気、素材などを横断した完成機を実現できる「航空機産業プラットフォーム」の構築を目指す考えも示した。宇宙分野では2030年代に市場規模を倍増する政府のビジョンの実現に向け、海外市場に向けた打上げサービス、衛星受注拡大、利用分野の拡大に注力するとした。
 日本航空宇宙工業会は5月31日、第7回通常総会を開催し任期満了による役員の改選を行った。新会長には大宮英明・三菱重工業取締役会長が、副会長には並木祐之・川崎重工業常務執行役員・航空宇宙システムカンパニープレジデント、寺本克弘・ナブテスコ代表取締役社長、須賀康雄・東レ常務取締役・複合材料事業部長の3氏が選任された。
 総会後の懇親パーティーでは来賓として松山政司・宇宙政策担当内閣府特命担当大臣、武藤容治経済産業副大臣、山本ともひろ防衛副大臣、水落敏栄文部科学副大臣が挨拶した。

※写真=就任の挨拶を述べる大宮英明新会長(右から2人目)と並木(右端)、寺本(左から2人目)、須賀(左端)新副会長