2019.04.22

ウイングトラベル

スリランカツアーGW出発も、各社対応検討中

旅行者の安否は確認済み、現地情報収集急ぐ

 スリランカで現地時間の4月21日に発生した同時爆発事件を受けて、旅行会社各社は滞在中の旅行者の安否確認と、今後のツアー対応の検討に追われている。スリランカは、シギリヤロックなどの世界遺産観光やアーユルヴェーダも人気で、目前に迫るゴールデンウィーク出発のツアーもあることから、各社は最新情報の収集と今後のツアー対応について検討を急いでいる。
 JTBグループは、21日夜までにスリランカに滞在中の全ての旅行者の安否を確認した。人数は非公表。今後のツアーの対応については、ゴールデンウィーク出発分を含めて対応を検討中としている。
 KNT-CTホールディングスグループでは、クラブツーリズム主催の2ツアーで計21名がスリランカに滞在中だが、全員の安否を確認した。同ツアーでは24日にコロンボ観光も予定しており、今後の対応を検討中。また、ゴールデンウィーク出発分を含めて、今後のツアーの対応については検討中としている。
 日本旅行では、ベストツアーに参加の2名がスリランカに滞在中だが、全員の安否を確認した。今後のツアー対応については検討中。
 阪急交通社では、スリランカに滞在中の旅行者について、全員の安否を確認した。人数は非公表。今後のツアー対応については、外務省の海外安全情報などを確認しつつ対応を検討する。
 HISは、同社の主催ツアーについて、スリランカに滞在中の全ての旅行者の安否を確認した。人数は非公表。今後のツアーの対応については、現地で外出禁止令が出ていることから、今日出発分のツアーは申込客はいないものの不催行とする。明日以降の出発分については、外出禁止令の状況等も踏まえつつ対応を検討するとしている。
 旅工房は、スリランカに滞在中の全ての旅行者の安否を確認した。人数は非公表。今後のツアーの対応については、外務省の海外安全情報が出ていないことから、現在のところ通常通り催行する予定としている。キャンセル料の取扱いなどについては検討中としている。
 本紙3月28日号で既報の通り、日本からスリランカへの渡航者数は、2018年に前年比約10%増の4万9514人を記録するなど、順調に増加しており、スリランカ航空は現在週4便で運航している成田−コロンボ線を7月16日から週5便に増便することを計画している。旅行各社でもスリランカツアーの販売を積極化していたところだけに、今後の状況が注視される。

 

※写真=スリランカの世界遺産、シギリヤロック

 

■外務省、スリランカ同時爆発事件で注意喚起

 外務省は4月21日、スリランカで発生した同時爆発に伴い、注意喚起をスポット情報で発出した。それによると、現地時間の4月21日午前9時前後、コロンボ県コロンボ市(聖アンソニー教会)、ガンパハ県ネゴンボ市(聖セバスティアン教会)、バティカロア県プリヤンティヴ村(シオン教会)の3つの教会と、コロンボ市内のホテル3カ所(シャングリラ、シナモン・グランド、キングスベリー)の計6カ所でほぼ同時に爆発事件が発生し、多数の死傷者が出ている。
 また、同時爆発の発生後に、首都スリジャヤワルダナプラ・コッテ付近のデヒワラ動物園付近とデマパゴダで新たな爆発が起こったとの情報もある。こうした状況を踏まえ、スリランカ政府は同日、外出禁止令を発出した。
 ついては、引き続きコロンボを含むスリランカ国内で類似事案の発生も考えられることから、スリランカへの渡航・滞在者に対して、不測の事態に巻き込まれないよう最新情報の入手に努めるとともに、外出禁止令が解除された後も当面の間、事案発生場所の周辺に近づかないよう注意を呼びかけた。
 なお、スリランカでは2009年5月に国内紛争が終結して以降、これまでテロ事件は発生しておらず、治安情勢は大幅に改善されていたことから、海外安全情報はスリランカ全土に「十分注意してください」が継続されている。