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2019.04.09

ウイングトラベル

ハウステンボスの一部をIR候補地として売却へ

長崎県・佐世保市と基本合意、3ホテル含む約30ha

 ハウステンボスは4月8日、長崎県佐世保市がIR誘致に成功した場合には、ハウステンボスの土地と建物の一部約30ヘクタールを、佐世保市に売却することで基本合意した。今後、国が最大3カ所を認定するIR整備区域に「九州・長崎IR」が選ばれた場合には、正式な売却契約を今年中に締結する予定としている。その際、売却先は佐世保市となるが、実際に買収費用を拠出するのはIR事業者となる見通しだ。また、仮にIR誘致が実現できなかった場合には、今回の基本合意は白紙となる。
 IR整備候補地のハウステンボスの約30ヘクタールの土地は、ハウステンボスの全敷地面積の約5分の1にあたる。このなかには、海に面した都市型ホテルの「ホテルヨーロッパ」(6階建て、310室)、コテージタイプのホテル「フォレストヴィラ」(104戸)、「ウォーターマークホテル長崎・ハウステンボス」(228室)の3ホテルが含まれており、IR誘致が実現した場合には、これら3ホテルも合わせて売却されることになる。
 このうち、「ホテルヨーロッパ」と「フォレストヴィラ」はハウステンボスの直営ホテル、「ウォーターマークホテル長崎・ハウステンボス」はHISホテルホールディングス(HHH)が運営している。HHHは、豪州や札幌のウォーターマークホテルは既に売却済みで、「ウォーターマークホテル長崎・ハウステンボス」を手放せば、ホテル事業は「変なホテル」ブランドに集約化される。

 

※写真=IR候補地(予定)。赤地の「IR用地」はハウステンボスの所有地、「公共ハーバー」は長崎県の所有

 

※写真=ハウステンボスの場内マップ(ハウステンボスホームページより)

 

※写真=「長崎IR基本構想有識者会議」のとりまとめで示されていた2つのIR区域案