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2025.10.30

WING

全国主要空港ビル40社、最終利益合計が前年同期比52%超拡大

 売上20%増、経常利益ベースで赤字空港はゼロに

 東京商工リサーチは10月29日、2025年3月期の全国の主な空港ターミナルビル会社40社の業績について、最終利益の合計額が455億4200万円と、前年同期を52.2%増加して着地。コロナ前の水準を上回ったと発表した。売上高合計は20.3%伸びた3343億3900万円と、4期連続の増収となった。
 旺盛な訪日需要を背景に、全国各地の空港で旅客数が増加し、東京商工リサーチが調査した40社中33社が増収となった。そうした増収効果もあって、経常利益ベースで赤字に転落した空港はゼロだった。
 売上高トップは、やはり首都・東京の羽田空港の日本空港ビルデングの1716億5800万円(前期比19.7%増)。次いで、羽田空港国際線ターミナルを運営する東京国際空港ターミナルの1046億3,800万円(同27.1%増)が続いた。日本の首都・東京の玄関口であり、豊富な国内線ネットワークを有する羽田空港のターミナルビルを運営する2社が独占した。ちなみに、増収率トップは九州佐賀国際空港ビルで、前期比58.0%増を記録した。