築城所属F-2Bが山口県日本海側沖で墜落

乗員2名を無事救助、空自は事故原因調査中
　
　航空幕僚監部は2月20日、築城基地所属のF-2B戦闘機1機のレーダー航跡が9時18分頃に山口県沖日本海洋上で消失し、その後墜落を確認したことを発表した。捜索の結果、墜落した機体に搭乗していた2名の隊員を発見しており、芦屋基地所属のUH-60Jによって隊員を収容することに成功。収容した隊員の意識は、いずれもはっきりとしているという。なお、航空幕僚監部によれば、事故原因については現在調査中とのことだ。
　航空幕僚監部によると、墜落したF-2B戦闘機は第8航空団第6飛行隊所属機。同日8時48分頃、3機編隊の2番機として、対戦闘機戦闘訓練のため築城飛行場を離陸した。その後9時18分頃に救難信号を発し、9時20分頃にはレーダーからの機影消失を確認したという。
　機影の消失を確認した後、9時30分には第3救難区域航空救難が発令。捜索の結果、10時06分頃に芦屋救難隊所属のU-125Aが2艘の浮舟をみつけた。10時12分頃には搭乗員の要救助者2名を確認することに成功し、10時43分頃に芦屋救難隊所属UH-60Jによって、2名の搭乗員の収容を完了した。
　なお築城基地のF-2戦闘機は昨年11月2日にF-2戦闘機同士の空中接触事故を起こしている。
　

※写真＝F-2B戦闘機が日本海洋上で墜落、搭乗員2名は無事発見された（写真は同型機。築城基地所属）

※写真＝レーダーから消失したのは築城基地の北東約130キロの洋上付近（提供：航空幕僚監部）