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2018.04.18

WING

ジェネラルアトミクス、壱岐拠点に「ガーディアン」実証実験

5月から3週間を計画、平和利用目的で最大規模の実験に

 ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ社は4月17日、都内で記者会見に臨み、今年5月中に、長崎県の壱岐空港を拠点にMQ-9「ガーディアン」を使った遠隔操縦無人機の実証実験を実施することを明らかにした。実証実験は約3週間を計画しており、1回あたり5時間のデモフライトを10回程度行う予定だ。実証実験では、気象・災害・海洋観測支援、海難救助支援、さらには航空・通信・産業利用支援などに向けた、データ収集のデモフライトを行う。
 会見に臨んだジェネラル・アトミクス太平洋地域国際戦略開発担当のテリー・クラフト副社長によると、ジェネラル・アトミクスとして無人機の実証実験を日本国内で行うことは初めてのことで、もちろん「ガーディアン」も国内初飛行となることを明らかにした。さらに壱岐空港を実証実験の拠点に選定した理由については「深い地元の理解があった」などと説明。およそ一年ほど前から、壱岐市、長崎県、関係省庁などと連携して準備を進めてきたという。今回の実験は同社として、「平和利用を目的とした実証実験として、過去最大の実証実験になる」ことにも言及した。
 ちなみに日本に持ち込む「ガーディアン」には、長距離用海上探索レーダーのほか、自動補正光学赤外線ビデオカメラ、短距離空対空レーダーを含む衝突防止システムを搭載する。これらは米国の国土安全保障省が海上観察のために搭載しているセンサーと、ほぼ同様の構成となる見通しだ。

 

※写真=会見に臨んだジェネラル・アトミクスのテリー・クラフト副社長(中央)、壱岐市の白川市長(右)、日本大学危機管理学部の勝股秀通教授(左)

 

※画像=壱岐空港を拠点に「ガーディアン」の実証実験を実施へ(提供:ジェネラル・アトミクス)