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2019.02.05

ウイングトラベル

成田A滑走路、冬期ダイヤから24時まで運用

四者協で合意、LCC・中東−欧州増便期待

 成田空港周辺9市町、千葉県、国土交通省、そして成田空港会社(NAA)らで構成する成田空港に関する四者協議会(四者協)は2月4日、芝山町役場で会合を開催。A滑走路の夜間飛行制限緩和の実施時期を、2019年冬ダイヤ(10月末)から実施することを確認した。この合意により、19年冬ダイヤからのA滑走路運用時間は、現在の23時までから1時間延長した0時まで拡大する。NAAの夏目誠社長は機材稼働率を向上したいLCCや、集荷時間を延ばしたい貨物航空会社などが、23時台の枠の利活用を検討していることを明かした。成田空港会社では、この制限緩和によって、LCCや中東便などの利便性が特に高まることになる上、欧州接続もスムーズになると期待している。
 成田空港の運用時間延長は、悪天候ややむを得ない場合などの特例措置として0時まで離着陸可能なカーフューの弾力的運用は設定されているものの、恒常的に滑走路の運用時間を延長することは1978年の開港以来、その歴史上40年にして初めてのこと。
 A滑走路の夜間飛行制限の緩和に伴って、新たな発着枠が誕生することになる。具体的には、従来22時台においてA・B滑走路それぞれ10枠ずつまで発着が制限されてきたが、緩和によってA滑走路では通常の34枠まで増枠。23時台でもA滑走路で34枠拡大可能になり、22時台と23時台を合わせて新たに58枠の枠が生まれることになる。

 

※写真=NAAの夏目誠社長。夜間飛行制限の緩和は機能強化に向けた「重要な一歩」と歓迎