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2019.02.01

ウイングトラベル

JAL第3四半期、旅客・貨物好調で8.1%増収

営業利益0.2%微増も四半期純利益6.6%減

 日本航空(JAL)は1月31日、2018年度3月期第3四半期決算(18年4月1日〜12月31日)を発表した。グループ連結の売上高は前年対比8.1%増加(+850億円)した1兆1310億円と増収となり、国際旅客収入、国内旅客収入、国際貨物収入のいずれも好調に推移した。一方で営業費用が9.4%増加(+847億円)した9855億円に拡大。燃油費用が337億円増加したほか、刷新を進めた旅客基幹システム関連費用が90億円増加。加えてエンジン整備費の増加などにより整備関連費用が36億円増加したことなどによって営業費用が膨らんだ。この結果、営業利益ベースでは前年比0.2%増加(+2億円)した1455億円と小幅ながらも増益を確保。しかしながら、営業外費用が増加した結果、経常利益は2.5%減(35億円減)の1385億円、四半期純利益は6.6%減少(75億円減)した1065億円に留まった。

 

 通期業績上方修正、燃油費減で営業益80億円増
 営業収益、国際線・中国需要急ブレーキが影響

 

 また、JALは同日、通期業績予想を上方修正した。営業収益は1兆4880億円と前回予想を据え置いたものの、営業利益は80億円増加する1750億円に、経常利益は50億円増加の1610億円、そして当期純利益は税効果を反映して280億円増加する1380億円へと、それぞれ上方修正した。
 営業利益が80億円増加する見通しについては、とりわけ燃油市況が大きく下落したことが大きいようだ。営業費用は足元の燃油為替市況の動向を反映するかたちで、「燃油費が前回予想から120億円減少する」(斉藤取締役)見通しにある一方、「整備費を中心に燃油以外の費用が40億円ほど増加する見込みにある」としており、「全体で80億円の減少を見込む」としている。