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2019.01.16

WING

IATA、英EU離脱合意否決で「不確実性残る」

合意なき離脱に警鐘、「フライト拡大に影響も」

 国際航空運送協会(IATA)は1月15日(ジュネーブ現地時間)、英国議会がEU離脱合意を大差で否決したことについて、「Brexit後の航空のコネクティビティ(接続性)に関して、旅行者と航空会社の両方にとって不確実性が残る」との声明を発表した。
 IATAは「合意なき離脱」については、「重要な経済的機会を妨げることになり、消費者にとっての物価の上昇に繋がる可能性がある」と指摘したほか、「フライトの拡大に影響を及ぼす可能性がある」ともコメント。「合意なき離脱」の場合にEU委員会からの提案されたガイダンスでは、英国とEU間の現在のフライトレベルを維持することを要求しているものの、2018年と比較して2019年のフライト数の増加を見込んでいないという。ちなみにIATAの予測では、2019年は需要の拡大に伴って前年比最大500万席拡大する予測で、「合意なき離脱」に対して警鐘を鳴らしている。

 

※写真=英国議会がEU離脱協定案を否決。混迷は更に深まる様相。合意なき離脱に踏み切れば、航空業界に対する影響も残りそうだ